相場職人
氏名:相場職人
株式投資歴25年
運用資金約3,000万円
Contents
インフラファンドのリスク
売電価格の低下
自然災害リスク
20年後のリスク
日照不足
まずは、よく言われるのが日照不足です。
月間レベルの発電量を詳しく見れば、たしかに上下の変動リスクはあります。
しかし、年間レベルで考えると
ほとんどが年間発電量 95%~105%に収まっているデータがあります。
よって、2年、3年以上と継続するとほぼデータどおりになります。
よって、日照不足が心配なのでインフラファンドは買えないという理屈はなくなります。
売電価格の低下
2021年度の事業用太陽光発電(10kw~50kW)の売電価格は12円+消費税です。下落が続いていますが、私はそれほど気にしていません。
その理由は、売電価格は太陽光発電のパネル価格を参考にして決定しているからです。
つまり、売電価格の単価が下がってもその分パネル価格も下がれば運用利回り的にはそれほど変わらないので気にしなくても良いという理屈です。
もし、運営側が売電価格が下がっているのににもかかわらず、パネル価格が下がらないようになってくれば運用利回りが下がってしまうので、新規の太陽光発電所設置を見送るだろうと予想しています。
災害リスク
太陽光発電の弱点としては自然災害です。
主に、台風や地震でしょうか?
たしかに、自然災害のリスクは怖いですが、決して無視はできませんが全国規模でみたらとても小さいレベルです。
各運営会社も保険に加入して災害リスクに対応しています。
原子力発電だと復旧するのに莫大な費用と時間がかかりますが、太陽光発電の場合は迅速に復旧できます。
インフラファンドの20年後
電力会社に買取り保証してくれるFIT制度は20年間です。
太陽光発電はパワコンを10年ごとに新品交換していけばほぼ半永久的に発電できると言われています。
20年経ってパネルが経年劣化しても、新品の時の約7割程度の発電力が残っていると言われています。
ただ、FIT制度が終わった後の売電価格に関しては、基本的にフリーということになります。
つまり、電力会社に予想以上に安く買い叩かれる可能性もありますが、自らの企業努力によって工場などに電気を直売するという事も考えられます。
また、法人税が安くなるのは20年限定なので、現在の法律のままだと20年以降は法人税を支払う必要性が出てくるので利回り的にはかなり厳しくなってきますね。
相場職人
利回りが高めに推移していると思われます
PS:ちなみにJリートは無制限になってます。
インフレリスク
個人的に一番気にしているのがインフレリスクです。
確かに利回り6%前後は高いと思われますが、5年、10年、15年とずっとインフラファンドを保有しつづけると
その間に世間ではモノの値段がかなり上がっていく事が予想できます。
このインフレに対応するにはNISAと複利で増やすしかないと思ってます。
NISAで5年運用すれば
年間120万円が5年後には156万円になります。
NISAでは計600万円まで投資できるので600万円が、780万円まで増えます。
インフラファンドの買い時
以上インフラファンドのリスクを上げてきました。
そのリスクを受け止めて投資する価値がある!と思えた人に対してなんですが、
あと、リスクを下げるために
個人投資家にできる事と言えば、できるだけ安く買うことです。
チャートを見ながら安値を狙うのも良いのですが、
一般的には、権利落ち日には株価が下がることが多いので権利落ち日がチャンスです。
2021年度の各インフラファンドの権利落ち日を載せておきますので参考にして下さい。
インフラファンド 権利落ち日
証券 コード |
ファンド名称 | 決算月 | 権利落ち日 |
9281 | タカラレーベン・インフラ投資法人 | 5月、11月 | 5/28,11/29 |
9282 | いちごグリーンインフラ投資法人 | 6月 | 6/29 |
9283 | 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 | 1月、7月 | 1/28,7/29 |
9284 | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法⼈ | 6月、12月 | 6/29,12/29 |
9285 | 東京インフラ・エネルギー投資法人 | 6月、12月 | 6/29,12/29 |
9286 | エネクス・インフラ投資法人 | 11月 | 11/29 |
9287 | ジャパン・インフラファンド投資法人 | 5月、11月 | 5/28,11/29 |
権利落ち日に購入する。
相場職人
タカラレーベン投資法人 権利落ち日
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
5月 | 123,700円(5/27) | 119,300円(5/28) |
12月 | (11/28) | (11/29) |
いちごグリーンインフラ投資法人 権利落ち日の株価
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
6月 | 73,000円(6/28) | 67,300円(6/29) |
日本再生可能エネルギーインフラ 権利落ち日の株価
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
1月 | 108,000円(1/27) | 104,800円(1/28) |
7月 | 111,500円(7/28) | 108,300円(7/29) |
カナディアン・ソーラー・インフラ 権利落ち日の株価
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
6月 | 128,300円(6/28) | 125,300円(6/29) |
12月 | (12/28) | (12/29) |
東京インフラ・エネルギー 権利落ち日の株価
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
6月 | 73,000円(6/28) | 67,300円(6/29) |
12月 | (12/28) | (12/29) |
エネクス・インフラ 権利落ち日の株価
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
11月 | (11/28) | (11/29) |
ジャパン・インフラファンド 権利落ち日の株価
決算月 | 権利落ち前日の株価 | 権利落ち日の株価 |
5月 | 102,500円(5/27) | 98,100円(5/28) |
11月 | (11/28) | (11/29) |
増資のタイミング
あとは公募増資の受け渡し日が安くてチャンスですね。
受け渡し日は、公募増資による投資口を得た投資家が利益を確定させるため、売ることが多く、市場価格が公募増資の発行価格付近まで下がる傾向があります。
割安な公募増資の価格と近い価格で購入できますので安く買うチャンスと言えます。
インフラファンド まとめ
インフラファンドは、20年後(2033年以降)の電力の買取価格の大幅下落が確実という事と、あと20年以降は法人税の支払いが発生するということ。
この2点からインフラファンドの長期保有は不向きだということ。
具体的には、今から10~15年ほど保有してその間分配金をもらおう!という軽い感じで思っている人はめちゃくちゃ危険です!
売電収入が大幅ダウンと法人税の支払いが発生するということで、分配金に回す原資が大幅に減って、株価が大幅下落する可能性が高いと見ています。
では、インフラファンドはダメな投資なのか?
相場職人
というとそういうわけではなく、あと7~8年くらい、2030年頃までが旬の投資法だということですね。
実際私も、大量のインフラファンドを保有していますが、2030年頃までにはすべて売却して利益確定する予定でいます。