相場職人
氏名:相場職人
株式投資歴25年
運用資金約3,000万円
難平買い
ナンピン買いとは自分が買った時点の株価よりも値下がりした株を買い増して、平均取得株価を下げる手法です。
✔ 1,400円で100株買い!
✔ 1,300円で100株買い!
✔ 1,200円で100株買い!
上記のようにナンピン買いすると平均取得株価は1,350円まで下がります。
✔ 1,400円で200株買い!
✔ 1,300円で300株買い!
✔ 1,200円で400株買い!
また、このように下に下がるほど厚く買い増しするとさらに1,300円まで平均取得株価が下がることからドルコスト平均法に似ている購入方法とも言いますね。
結果的に株価が1,300~1,350円以上に上昇してくれれば利益になりますが、株価の下げが止まらず更にナンピン買いしていくと含み損も大きくなり、精神的に仕事も手につかないという状況にも陥ります。
よって、株初心者は含み損が増えていく恐怖からナンピン買いはあまりおすすめできる手法ではありません。
相場職人
保有している株価が下落した時は、まずはナンピン買いよりも損切りです。
損切りが出来ないという方は前もって逆指値注文機能で損切り予約しておくとあっさり損切りできます。
ナンピン買いの条件
何でもかんでもナンピン買いする方がいますがそういう方はいつか退場になります。
よってナンピン買いするにも銘柄の条件があります。
- 長期投資である
- 企業業績、特に予想EPSが改善している
- 長期的に下げトレンド継続中の銘柄は難しい
ナンピン買い ルール
ただ、ナンピン買いと似た分割売買の買い下がりという手法があります。
これは、ナンピン買いと似ているようですが、まったく別の手法になります。
分割売買の買い下がりは株価の下値(サポートライン)などの目途を定めて株価が下げたら逆張りで買い進んでいくという手法です。
相場職人
もちろん、予想が外れて下値の目途を明らかに底抜けしたらすぐに損切りです。
ナンピン買い 成功
アメリカの相場に関する本を読むと、ほとんどの著者はナンピン手法での成功を否定しています。
たしかにアメリカのS&P500の長期のチャートを見ると、たしかに逆行している最中にポジションを増していくトレード手法は愚行にみえます。
そういうわけで、アメリカのトレード本にはトレンドフォーロー系の手法が多くて逆張りの本はあまり見かけません。
しかし、日本市場の相場はアメリカ相場と雰囲気が違います。
よって相場を価格帯のゾーンで考えた場合には分割売買のひとつの方法として計画的に買い下がり(ナンピン)することは非合理ではないと考えます。
相場の大底を当てることが難しいならば、せめて底値圏の下げで分割して買うナンピンも計画的に行うのであれば、悪い選択ではないと思ってます。
ナンピン買い 失敗
今度は失敗の可能性が高いナンピン買いについてです。
ただ、株式投資初心者が失敗しがちなのが、元々するつもりがなかったナンピン買いです。
例えば、1000株買った後に、下がったからという理由だけで、何の根拠もないのに追加で1000株買う。
さらに下げたらまた1000株買う。
これをやり始めると無限ループ地獄の始まりで、株価が下がれば下がるほど含み損が膨れ上がり、塩漬け株の出来上がりと・・・。
一時的な感情でナンピン買いをしてはなりません。
中には信用取引を活用してレバレッジを効かせている投資家もいるようですが、それは上級者のみが許される行為で、中級者以下は余裕資金内でやらないと失敗します。
ナンピン買いの損切り
逆張りのナンピン買いの一番難しいのは、成功と失敗が紙一重であるという事です。
私も、過去にサポートラインに向けて計画的に買い下がって我慢し、さらに下げるので我慢できずに損切りしたところが大底だった・・・という痛い経験があります。
私は、売買ルール通りに損切りしたことなので諦めましたが、これを裁量トレードでやってしまうと悔しかったでしょうね。
ナンピンは自分の証券会社に入金している金額によって余裕を持って最初から計画的に実践すべきだと思います。
2021年現在、以下の2銘柄でナンピン買い(買い下がり)を実行しているので参考にして下さい。
特に花王は6500円のサポートラインに支持されていると思ってナンピン買いを実行中です。
以下に売買譜を掲載しております。